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なぜT-Kernelは採用されないのか? [組み込み開発]

久々に組み込みネタである。
このブログを購読されている方なら私の携帯はご存知だろう。

購入してから2度もアップデートされており、どうなってんの?と思いつつちょっと調べてみることにした。
N900iのときはモンタビスタのLinuxがuITRONに載っていたらしいのだが、N905iころからLiMo FoundationのネイティブなLinuxになったようである。
今日のお題「なぜT-Kernelは採用されないのか?」は組み込み技術者としてT-KernelとLiMo Foundationの何が違うのかを考えてみた。

T-KernelはuITRONをベースに強い標準化を行ったOSである。
これによって、アプリケーションの互換性をもち、アプリケーションの流通をはかろうという目論見のOSでした。

対してLiMo Foundationはx86用に考案された重い(組み込みからみれば)システムと高度な機能を実現するPC OSを携帯端末で扱える大きさに縮小しつつ、Linuxプロセスなアプリケーションを動かそうというOSです。

ま、T-Kernelがビルドアップ、LiMo Foundationがオールインワン的というのでしょうか?
ここで、今の時点~今後どちらが優位になるか?です。
私の仕事も300万行程度の組み込み機器ですが、機能は日に日に大きくなり、新しい通信方式、新しいアプリケーションを求められています。
T-Kernelベースで今日の携帯機能のミドルウェアを購入したら、いったい幾らになるのか?
例えば、FlashファイルシステムやFATファイルシステムでさえ、ロイヤリティだのライセンスがなんだのという社会です。
今の機能を実現するミドルウェアを全て購入してきたら数千万はくだらないでしょう。
さらに、悪い事に、T-Kernelミドルウェアは組み合わせによる動作保証がありませんし、異なるメーカーから入手することで重複したり不必要な機能だったりが多くの部分で出てきてしまうのです。
最近組み込みデバイスでもメモリを多く積むようになりましたが、塵も積もれば・・です。

また、シミュレーションを行うにはT-Kernelは理想的な環境を持ち合わせていません。
対してLinuxのプロセスモデルを使用していれば、デスクトップPCのLinuxですぐにシミュレーションを行う事ができます。
例えば、IP通信であればBSD Socketプログラミング、グラフィックであればKDEなどのようにまんま動いてしまうのです。
また、グラフィックの高度化などOpenVG、OpenGL ESなどに対応したりする上で、もはやT-Kernelでは開発のスピードが間に合いません。 秋春には新機能を搭載してリリースし続けるのですから。

昔はプロセッサが低速でLinuxなんてとんでもない!という時代でしたが、もはやARM11(500MHz)x2みたいな時代です。
こうなってくるとカスタマイズ可能で高度なOS(LinuxやBSD)が非常に魅力的な候補になってくるのです。
これでどちらに軍配があがるかは言わずとわかるのではないでしょうか?

LiMo Foundation
http://www.limofoundation.org/

興味のある方は直接読んでいただきたいのですが、
とりあえずR1というファーストステップ的な段階のようです。
カーネルネットワーク、携帯通信、などの最低限レベルのフレームワークが提供されているレベルです。
今後R2というのも予定にあがっていますので、どんどんフレームワークが充実してくるようです。

iPnone、Android、LiMoをはじめ新しいプラットホームの登場で、これまでシステムを構築する事が命題であった組み込み開発も魅力的なアプリケーションを開発する事に変わっていく片鱗を垣間見た気がします。
SymbianやCEはどう対抗してくのかも楽しみですね。
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コメント 1

健一

T-Kernelが使用されないのは残念ですが仕方ないです。
マーケットがLinuxに移行しました。
但し、AndroidやiPhoneはハッキングツール化しているので安全なツールと思って使用するしかないと思います。
TRON信奉者より
by 健一 (2015-03-30 17:54) 

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